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review マスター奥村のCDレビュー
こちらではマスター奥村の今、お気に入りのCDについて解説・紹介していきます。
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◆ 021 :サディスティック ミカ バンド - NARKISSOS

一体何年ぶりに邦楽の新譜を購入しただろうか?と言ってしまうほど、最近の所謂J−POPシーンに疎い洋楽バーのマスターだったりする僕なのだが、(といって最新洋楽に詳しいのか?という気も。。。)。

さて、霧島カレンを迎えた前作「天晴」から、何と17年振りというから驚きだが、その前作だったつい最近のことのような気がする辺り、自分の加齢にガッカリする。。。

で、ずばりこのアルバム、新しく迎えられた木村カエラを注目すべきなのかもしれないが、それはいくらでも他の人が語るであろうから、僕はそのほかのオリジナルメンバーたちに注目してみた。

やっぱ、高橋ユキヒロ・小原礼・高中正義・加藤和彦。。。。。今となっては彼らのソロ作を買ってくることは無くなったが、こうして集まった演奏を聴いてみると、老いて益々盛ん等と言ってしまうと彼らに失礼なのかも知れないが、年齢の割には十分元気であるし、加齢による「味」も充分に備わってきていて、今まで費やした時間が決して無駄なものではなかったということを証明して見せるような仕上がりといっていいだろう。

では、具体的にはどのように味があるかといえば。。。

それは、買って聴くのが彼らへの礼儀であろう。

恐らくこれが彼ら最後のオリジナルアルバムになってしまうだろうから、今後も飽きない程度に間隔を明けながら生涯大事に聞いていきたい一枚。
何しろ発表されたことに感謝。宜しくどうぞ!


◆ 020 :GWEN STEFANI - THE SWEET ESCAPE

NO DOUBTのフロントである彼女の、本業のバンド作を待たずしての2年振り2作目のソロ・アルバムが早くも届いた。
 正直、ソロ・デビュー作であった前作は、折角の歌唱力・表現力を最近流行のビート中心のサウンドで殺してしまい、「歌」よりも「音」のアルバムだったような印象がある。それは人々の好みは十人十色であり、悪かったと言い切るつもりは無いが、僕としては少なくとも楽しくは無かった。
 そして、今回「このアルバムが気に入らなかったら、もう次から買わないだろうなぁ」と思い購入。先行シングルが「サウンド・オブ・ミュージック」からのサンプリング等「音」の曲という印象なので、是非「歌」をしっかり聴かせるそれが無いかとアルバムをじっくり聴き込むと、、、。今回は「音」のファンも「歌」のファンも大丈夫!!概ね交互くらいにそれらが表現されていて、むしろ相乗効果でどちらのサウンドが好きな
ファンにも全部を一気に聴かせてしまう力を持っていると思う。最近のアルバムにありがちな収録時間一杯の「中弛みアルバム」にもなっていなく、集中力を持って最初から最後まで聴き通すことが可能と思われる。
 そんなことで、80年代のニュー・ウエイヴ以降の影響を受けた彼女が、今のコンテポラリーにも照準を合わせて作ったアルバムと考えられるので、幅広い層の世界に訴求効果がありそうだ。2年振りのリリースというのも、適度な枯渇感が出る時期で丁度良いと思う。最近のアーチストはブランクが長いのが多いので。。。
 正直気に入りました。シングルカットが続き、夏の九十九里海岸がこのアルバムの曲で埋め尽くされるのを楽しみにしています!!宜しくどうぞ


◆ 019 :THE NEW CARS - IT'S ALIVE

 「THE CARS」再結成が本当は良かった。リック・ベンジャミン・エリオット・グレッグ・デヴィッド。。。。ベンジャミンは53歳の若さで他界し、デヴィッドは中古車ディーラーになるため音楽はリタイアと聞いている。そうなると3人でとりあえずやればいいのではないかと。。。
 しかし、それも無理だった。リックが難色を示す。再結成話が進行中にも拘らずソロ作をリリース。それはそれで良かったが、カーズの名の下にリック無しはありえないと。。。
 結局エリオットとグレッグが何と!トッド・ラングレンとその仲間達を呼び集め、「NEW CARS」として立ち上げてしまった!!
 トッドかぁ。。。微妙だなぁ、、と思っていた。
 ところが、トッドは物真似が上手かった。それはこの作品を聴けば分かると思う。単純に「物真似」というと軽いイメージかもしれないが、彼のそれは今までのカーズに対する理解と敬意が感じられる。
 この作品は殆どを直近のライヴから収録していて、最後3曲のみがスタジオ新録になっている。リーダー・トラックとして事前に配信などされていた「NOT TONIGHT」はリックがそこにいないのが不思議なほどリックの作曲メソッドを継承している。これはトッドのリックへのオマージュといって良いだろう。涙無しでは聴けない世界になっている。
 そして、ライヴはというと、むしろ本当のカーズより上手いかも。。。トッドは「物真似」効果で違和感が無いし、ベンジャミン役となったヴォーカリストも上手いこと歌っている。
 このプロジェクトが一体いつまで続くかは謎だが、僕は是非一枚しっかりとしたアルバムを作って欲しいと思っている。カーズ解散後、彼らの残り香のある作品は全部買ってきたといって良いほど、彼らを愛して止まない僕だが、新録3曲から判断するに、今最も残り香を嗅げるのはこのプロジェクトしかないと思える。だから作って欲しい。
宜しくどうぞ!!


◆ 018 :THE TUESDAYS - THE TUESDAYS

チューズデイガールズ改めチューズデイズの、約3年振りの新作が届いた。メンバーの入れ替わりのドタバタがあって、インターバルが長かったらしい。ボーカルとドラマーが、メンバーチェンジになったそうだが、それが大正解!!ワールドデビューもモノにして、Hot100でも50位近くまでシングル("It's Up To You")が入った。新しいボーカルのライラは、弱冠21歳。スイートな声で魅了してくれる。前より良くなった感じ。収録曲は、過去の曲新録と、新曲半々程度で、粒ぞろいだ。アレンジもシンプルでプロデュースもオーヴァーではなく、素材を生かした上品な作風である。普段オルタナやラップを中心に聴いている人には、退屈な内容かもしれないが、80年代のアメリカは良かったなんて思ってるひとは、安心して聴ける久々の作品となりそう。メロディーが奇麗で爽やかなので、ドライブに映えるお勧め盤。(奥村)


◆ 017 :RICK SPRINGFIELD - KARMA

オーストラリア出身ながら、80年代のアメリカン・ロックを代表するアーチストと言っていいはずのリック。そんな彼の『ロック・オブ・ライフ』(88年作品)以来実に10年振りとなる本作が発表された。その長いブランクの間にはTVシリーズの出演や93年の来日公演、そして子育てという調子で彼は充実した日々を過ごしたのだろうが、何しろ「新譜」が無ければ「過去の人」のなってしまう移り気な音楽シーンの中では、今後の商業的な成功を望む場合、その10年は致命的な期間だったと言わざるを得ない。そんな事を彼が考えたかは知らないが、本作ではある種の開き直りが感じられる。要は90年代的な進化はさせずに80年代のままということだ。だから80年代の彼が好きだった人は、可也スンナリ聴ける作品だと思うが、若いリスナーには古臭く聴こえるかも知れない。尚、日本盤にはボーナス・トラックで、名曲「ジェシーズ・ガール」のアコースティック・ヴァージョンの新録が入っているので、オジサン達も聴いて喜ぶことが出来る。(奥村)


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